一期一会 地球旅 222 パールロードから南イタリアを巡る旅(8)

一期一会 地球旅 【222】
パールロードから南イタリアを巡る旅(8)

  9月15日、長靴のイタリア半島、くるぶしのあたりから向こう経(ヅネ)の方へ200km余を横切って、夕方ナポリに着いた。メンバーは、ほとんどがイタリアは訪問済みであるが、多くはローマからフィレンツェ、ベネツィアなど中部から北部へ行っているようであった。ナポリを訪れた人もあったがポンペイの遺跡巡りに行った帰りに寄ったとのことで、筆者も例外ではないが、それでも数回は宿泊しており、その都度、興味深い経験をしている。それをいくつか書いてみたい。

最初は、ナポリというよりはヨーロッパそのものが初めての訪問で1966年12月のことであった。お客様数名とナポリの港付近の屋台らしい店をのぞいていたところ、タコをそのまま茹でて塩とコショーを振りかけて掛け声をかけて売っていた。私たちもそれに飛びつき味わってみたところ、結構な味。ワイワイ言いながらそれを手に持ちつつ歩いていたところ、現地の若者数名が我々一行の女性地をからかい少々険悪な雰囲気。向こうは単にからかっただけだと思うが、こちらは初めてのことで訳が分からず、添乗員としての責任からこれに挑戦し、「止めろ!」といったつもり。反対に、若者たちが向かってきたので怖くなり、逃げだし、近くのホテルらしき建物へ飛び込んで助けを求めた。そこで何とか収まったと思うが、詳しくは覚えていない。駆け出し添乗員のお粗末な一幕でした。

次いで、海外医療事情視察団の添乗、1977年6月。南周りでギリシャのアテネに入り、そこから船でイタリアのブリンディシに向かい、ナポリへ向かった。このことは最近も書いたので再掲することは恐縮であるが、様々な形でナポリ人気質を紹介したく、もう一度書くことについてお許し願いたい。当時、ナポリと言えばマフィアということに先立ち、イタリア有数の物騒な町ではないかと旅行主催団体でも少々議論されたらしいが予定通り出かけることになった。実際に訪れたところ、この町は底抜けに明るく、現地で大歓迎を受けた。その数年前にイタリア南部で大きな地震があり、日本からも様々な支援が送られて現地では大変喜ばれたことなどの心情が良かったのかもしれない。ここでは、ナポリ大学の教育病院である医療施設を訪れた。カルデレッリ病院、サントボーノ院など3つの施設であったが、今回、この地球旅を書くにあたり、これらの施設をホー ムページで調べてみると大型の高次施設として機能していることが紹介されていた。訪問当日はいくつかに分かれてこれらの施設を見学したような気もするがいずれも深く見学できたかどうかは不明であるがナポリのあるカンパーニア州の病院協会の会長以下の大歓迎もあり、昼食だけでなく、夕食までごちそうになった。ここではナポリの名所、卵の城の近くにあるレストランで豪華な海鮮料理、ナポリ民謡の流しも加わり2時間余り、夢のようなひと時であった。今回の旅行でもこの卵の城付近のホテルに3泊したのではるかな昔、大歓迎を受けたこと、ナポリ湾に沈む夕日とベスビアス火山の優雅な風景を懐かしく思い出した。

さて今回(2012年)の旅行手配など具体的な準備を始めて間もなく、参加を予定している女性メンバーから電話があった。ナポリって、物騒な町だと聞いていたが、いざ、自分も参加を決めていたところ、ナポリでスリに遭ったとか、怖い思いをした人が多いなどの理由から旅行参加をたり旅行先を変更した人もあると聞いている。私たちのグループは大丈夫?と心配する声であった。イタリアは世界有数の観光国であるが日本人がトラブルに遭ったとか、危険な目に遭ったなどという人も多いので注意するようにとガイドブックに書いてあることも多く、現に自分自身でもはるかな昔、似たような経験をしている。他愛ないと言えばそれまでだが海外旅行で経験したことは特にいつまでもトラウマのように残っていることもある。それはごくまれなことであるが、中に本人の不注意であることが原因であることもあり、自分自身がしっかりしていれば多くのトラブルは避けることが多いはずであり、今回は仲間内でしっかりカバーしあって、お互いに助け合いながら旅を楽しみましょう!ホテルや観光先も安全なところを選んでいるし、自由時間もグループ内でお互いに助け合って楽しく過ごすように心がけましょう、と伝えて予定通り旅行参加の意思を固めるよう呼びかけた。そして、さらに旅行者の安全を確保することを心がけなければ、自らに言い聞かせて入念に旅行を準備することを心がけた。幸い、彼女は翻意して、予定通り出発することになった。

こうして出発が近づいてきたが新たな難問が持ち上がってきた。この年、2012年、パールロードから南イタリアへの旅行の準備は当初から実際の出発まで紆余曲折があった。それについては、次号とさせていただきましょう。

(以下、次号)

写真&資料 (上から順に、ことわりのないものは筆者撮影)
バーリから、アルベロベッロ~ナポリ 行程図
Ospedale Cardereli Napol  病院というよりお城みたいな建物!
初めての添乗経験(196812月)
ナポリの下町の中心街 スパッカ・ナポリRome Italy Exploraより借用 

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【あ・える倶楽部】の篠塚千弘です。
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