2010.05.13 あ・える倶楽部
特攻隊仲間を想って、知覧へ。「仲間が別れを告げた開聞岳を空から見たい」
「特攻隊仲間が飛び立った知覧に行きたい!仲間が別れを告げた開聞岳を見てみたい」 というお父様の願いを、ご家族とあ・える倶楽部で叶える介護旅行に昨日出発しました。 第二次世界大戦中特攻隊訓練を受けていた青年がいました。 彼は出撃することなく終戦を迎えましたが、仲間の多くが知覧から出撃していきました。 それからずーっと、知覧から飛び立った仲間が見たであろう開聞岳を見たい、と、心の中で想って生きてきました。 そして、85歳になってようやくその夢が実現しました。
静かに見ていらっしゃいましたが開聞岳から去るときに涙を拭いていらっしゃいました。 同行トラベルヘルパー宇田川さんからのメールです。 ******************************************************************* 要介護3の父を知覧の平和会館に連れて行きたい、と、娘様から相談メールをいただいたのは、3月13日。 以下、メールの内容の抜粋です。 本人の希望は、 三角兵舎を見たい、 空から開聞岳を見たい、写真も取りたい、 長崎の平和公園に行きたい、平和記念像を見たい、 オランダ坂、グラバー邸も、 ちゃんぽんも食べたい、 本人を含め三人で行きたいけど、車いすの父の介助をどうしたらいいかわからない、 何をどのようにお願いしたらよいのかも分かりません。 父の希望を叶えてあげたいと思います。 との内容でした。 そして、ご家族とあ・える倶楽部で「お父様の願いを叶えるチーム」結成し、2ヶ月。 開聞岳はセスナ機から見ることにしました。 そしてこの2ヶ月の間で、お父様と娘様と、今回のご旅行についてのいろんなやり取りがされました。 旅への期待と実現への想いが、ご本人にとっての日々の生活のはりあいになっていく様子が伝わってきました。 私たちスタッフも、一緒にワクワクドキドキ、旅への実現に胸がどんどん膨らんで来ました。 そんな想いの実現の準備と同時に、 飛行機でサンドイッチを食べたい、 旅に使う車いすはリクライニング?ブレーキがあったほうがいい? 持って行くパットはどんなものがいい? 持ち物リストは? など、介護旅行にあたっての準備も着々と進んできました。 そんなやり取りを経て、トラベルヘルパーも決まり、昨日出発され、 本日、念願のセスナ機から開聞岳を見学されました。 ご自身愛用のカメラを胸に、ご自分の目で見た開聞岳を撮影されたことでしょう。 トラベルヘルパー宇田川さんの「実況メール」を見て、 本当に、このご旅行のお手伝いが出来てよかったと思いました。 お手伝いの機会をいただいたこと、心から感謝しています。