2013.02.19 あ・える倶楽部
かたくなに拒否していたペンを握って富士山を描かれました。
ご主人は、突然のご病気でお体が不自由になり2年。 ご子息のご提案で実現したご夫婦の河口湖へのご旅行です。 旅の始まりは、久々の外出の為か笑顔もなく硬い表情でしたが、 温泉に浸かると「気持ちいい・・・」と満面の笑顔になり、 その後の3日間は終始穏やかに笑顔でお過ごしでした。 宿からの富士山。
雲一つない富士山を眺め「綺麗だ!」と笑顔に。
オルゴール博物館では生演奏をご堪能。
オルゴールの森から見えた富士山。 ご主人は、絵を描くことがご趣味だったそうですが、 ご病気してからはどんなにご家族が勧めてもペンを取らなかったそうです。 ですが、 冠雪のすばらしい富士山を目の前にして、
ご主人が「ペン」と一言。 突然富士山を描き始めました。 病気以来頑なに拒否し続けていた絵を描かれました。
それを見ていた奥様は目に涙をためて、ご主人にそっと寄り添い、 ペン先を見守っていらっしゃいました。
ご一緒したトラベルヘルパーの竹内さん、岡安さんともに、感無量の瞬間だったと。 奥様、トラベルヘルパー、ともに感激の涙だったそうです。 トラベルヘルパー竹内さんは、ご旅行から帰られて、 「絵を描く」とおっしゃるご主人の瞳に心を打たれたそうです。 トラベルヘルパー岡安さんは、ご旅行を終わられた時に、 力強い握手をご主人に求められ、 「まさしく旅はリハビリです。」と、ここでも感激したとうのことです。 来年はご主人の念願だったしまなみ街道に行きたいと、 今度は絵の道具一式を持って、旅を、風景を、そしてスケッチを楽しんでいただきたいと思います。