青森リゾート奥入瀬渓流を歩く ☆石ケ戸~銚子大滝

奥入瀬渓流遊歩道

 

「住まば日本(ひのもと) 遊ばば十和田 歩けや奥入瀬三里半」明治の文豪大町桂月によって詠まれた一句です。

蔦温泉を愛し十和田湖の魅力を全国に紹介したことで、奥入瀬という名称は広く知られるようになりました。

特に十和田湖の東岸から流れでる奥入瀬川上流の三里半、今でいう14kmの流域は奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)と呼ばれ、全国屈指のリゾート地として人気があります。

今回はその魅力あふれる奥入瀬渓流を歩き名所めぐりをした様子をお届けします。

コース
石ケ戸……徒歩7.3km……銚子大滝…銚子大滝バス停→JRバス東北乗車10分→石ケ戸

 

▼今回は、石ケ戸(いしけど)休憩所からスタートです。売店は小規模ながらうどんやそばの軽食メニューが人気!ソフトクリームで糖分補給したり、思い思いの時間を。石ケ戸休憩所

石ケ戸休憩所付近は、自動車道路沿いが広くとられた駐車帯があり、ここに車を置いています。この日は平日で比較的空きがありましたが、紅葉シーズン、特に10月は混雑する日が多く、置くことが困難な時もあります。ご利用の際はくれぐれもご注意ください。

▼ひさしがかかった建物の前に、車いすマークの付いた駐車スペースがあります。どなたも気軽にエコツーリズムを体感!森の空気を吸いにお出かけくださいね。石ケ戸休憩所車いす専用駐車場

▼トイレに向かう通路。ベンチがあるので散策前後の休憩はもちろんのこと、観光ドライブの気分転換にもおすすめです。奥入瀬情報館

▼車いすのかたや、赤ちゃん連れファミリーのためのベビーシートが完備されたトイレがあります。石ケ戸休憩所車いす用トイレ、ベビーシート付き

▼奥入瀬渓流へ降りる階段。キレイになった丸太の手すりがナチュラルでステキ!

▼奥入瀬歩道案内図。地元では奥入瀬渓流を含む周辺地域を、奥入瀬という言い方をすることが多いです。わたしもそれに習い書き進めます。奥入瀬歩道案内図

さぁ歩きますよーーー!!

▼ここはガイドさんお決まりの案内スポット!休憩所の名前にもなっている「石ケ戸」です。「ケ戸」とは方言で小屋を意味することから、ご覧の通り石でできた小屋のようにもみえるので「イシケド」地名の由来です。
石ケ戸

▼奥入瀬川に沿って整備された歩道奥入瀬渓流

▼この日は日差しが強く、風もなし。葉っぱの日影を出たり入ったり
緑の木々

▼石ケ戸の瀬。名所にはこのように標柱が立ててあります。石ヶ戸の瀬

▼何となく水量が少ないような気が…
石ヶ戸の瀬

▼どんどん進みますよーーー!奥入瀬歩道
▼日があまり差し込まない奥入瀬では、コケやシダがとても多く目につきます。これが奥入瀬特有の美しい景観をかもしだしています。苔むした歩道

▼流れの向こうは屏風岩といわれている付近です。ここは木々が紅葉すると、まるで屏風に錦絵を描いたような景観になる名所です。屏風岩

▼トクサが生えています。トクサはシダの仲間で表面がザラザラしていて昔はサンドペーパーの代わりに使っていたそうです。身だしなみに爪みがきにも使われていたとも聞いたことがあります。

▼いかがでしょう、この苔むした歩道の表情、長い年月をかけて自然が作り上げた造形美です。
奥入瀬歩道

▼まかどばしから歩道は左側に馬門橋

▼馬門橋からの風景
まかどばし

▼阿修羅の流れ。「荒れ狂う阿修羅の如く」という例えがあるほど、勢いのある奥入瀬一番の名所です。阿修羅の流れ

▼ちなみに、以前歩いた時の様子です。白くシブキがあがるほどで、画家さんが絵を描いていました。2017年9月の阿修羅の流れ付近

奥入瀬渓流は十和田湖が源になっていることから、上流にある子ノ口(ねのくち)水門で水量が調節された観光放流です。時間帯や湖の水源量などの要素によっては水量が半減することもあります。

写真はないですが、8月から9月にかけて白い綿毛をもった種子が漂うときがあります。ポプラの仲間ドロヤナギの木で、樹皮が縦に深く裂けているような特徴があります。歩いていると四季の移り変わりを色んな角度から知ることができますね。

▼部分的ではありますが、極端に車道の近くを歩く場合があります。車の往来には十分気をつけて歩きましょう。
奥入瀬歩道

▼裸渡橋
奥入瀬歩道階段

▼車が来ますよ、横断歩道を渡りましょう!ここから流れは右側です。
横断歩道

▼雲井の滝。高さ25m三段になって落下する水量豊かな滝、すぐそばまで歩いていけます。雲井の滝

石ケ戸から雲井の滝まで2.6km、奥入瀬マップを見るとおよそ1時間と記してあります。目指すは銚子大滝!あと4.7km歩きます!

▼白布の滝白布の滝

▼ここまではおよそ車からも見える範囲の景色ですが、この先40分~50分はひたすら歩いてこそ見られる静かな林道になっていきます。奥入瀬歩道

▼苔むした大きな石が歩道に

このあたりも、コケやシダがとても多く目につきます。特にコケは種類が豊富で、およそ二百数十種類にのぼるといわれます。石垣や岩の上にエビゴケやネズミノオゴケ、ジャゴケ、ハイヒバゴケ、トヤマシノブゴケなどがびっしりと張りついています。最近ではコケの専門ガイドによるコケツアーが若い女性に人気です。

▼先を歩く人が階段をあがっています。多湿で滑りやすいので下りてくる人との譲り合いで進みます。

▼ここを上がりきるとちょっと高い位置から流れを見下ろすことができます。

▼見上げれば緑のトンネル。水分の多い沢沿いや日陰の斜面には、トチノキとサワグルミを中心とした林が。奥入瀬の木々

▼あっ、足元にトチの実!茶色で栗に似ています。トチノ実

▼初夏に咲く花の説明板。途中このように奥入瀬の植物や季節に関する説明板があります。しばし足を止めて読んでみるのもいいですね。初夏の花を説明した看板

▼シダが海のように広がってシダ

▼森の女王といわれるブナブナの木

▼玉簾の滝(たまだれのたき)付近にあるトイレ
奥入瀬歩道のトイレ

▼テーブルとベンチがあるので、ちょっと休憩。持ってきた飲み物で水分補給を!テーブルとベンチ

▼しばらく行くと木の間がくれに白絹の滝が見え、長かった林帯からやっと抜けることができました。白絹の滝

白糸の滝、不老の滝、双白髪(ともしらが)の滝、姉妹の滝が左右に続き、さながら瀑布歩道といった感じ。

▼奥入瀬にはたくさんのカエデ類が生育していますが、その多くが色鮮やかに紅葉します。このあたりは奥入瀬でも最も一般的なヤマモミジ、オニイタヤ、ハウチワカエデなどが見られます。説明板の写真と見比べて観察すると解りやすいです。カエデの説明板

▼徐々にアップダウンが険しく。十和田湖に向かって歩いているので、気づかぬうちに標高も増しています。奥入瀬歩道階段

▼ゴロゴロ岩がある歩道は、気を抜かぬように慎重に足を運びます奥入瀬歩道岩場

▼下り階段奥入瀬歩道岩畳

▼九段の滝九段の滝

▼銚子大滝まであと一息奥入瀬歩道階段

▼橋を渡るときの涼やかな空気に癒されて奥入瀬歩道橋からの眺め

▼あと100m銚子大滝0.1km看板

▼滝の音が聞こえて
奥入瀬歩道

銚子大滝に到着しましたー!!

▼いつもより水量が少なくて
銚子大滝

▼2017年9月上旬、似たようなアングルで撮影したものがありました。
2017年9月上旬に撮影した銚子大滝

▼マイナスイオンたっぷり
マイナスイオンたっぷりの銚子大滝

銚子大滝は奥入瀬本流にかかる唯一の滝で、高さおよそ7m、幅がおよそ20m。名前の由来は、十和田湖をお銚子=とっくりに見たてた場合、この付近がちょうど注ぎ口にあたっているということから名づけられたそうです。

▼横にある階段を上がってバス停へ
銚子大滝にある階段

▼ここからあと20分~30分位歩けば、十和田湖子ノ口にでますが、今回はここで終了!

▼JRバス東北銚子大滝バス停。時間をあらかじめメモしてきたので、ここからバスに乗って石ケ戸休憩所に戻ります。銚子大滝バス停

▼バスの中。スピーカーから流れるバスガイドさん風の車内案内を聴きながら「ここ歩いたんだなー」と奥入瀬を眺めてしみじみ

ちなみに今回は、石ケ戸休憩所→銚子大滝バス停7.3kmを2時間弱で歩きましたが、このタイムはかなりの早足でのこと。みなさまが歩くときは、歩道マップに書いてある各区間の時間を参考にしていただきますようにお願いいたします。

▼乗車10分、石ケ戸休憩所に到着です。石ヶ戸休憩所バス停

▼休憩所で見つけた飲み物3本。特に奥入瀬珈琲は、奥入瀬の滝や流れの名前が書いてあるユニーク缶!微糖でスッキリした後味のロングセラー商品です。美味しかったー!奥入瀬の飲み物

 

最後にひとこと

2年ぶりの奥入瀬は、疲れより達成感が上回り歩いてよかったです!奥入瀬の歩き方は人それぞれ。無理せず体調や天候に気をつけてお楽しみいただきますように♪

以上、青森からでしたー(^_^)/

 

◆2019.9.4訪問時の記録です。

奥入瀬渓流遊歩道